KMS日記

小熊

こんにちは!


SIGVARISの営業で秋田県に営業に行った際の話です。


私は秋田県が好きです。


それはなぜか。

東京から向かうと、上野から新幹線で出発し、盛岡からは横に秋田新幹線で移動し、道中は新幹線で走ってはいけないような狭い山道を走り、最後は大曲から秋田までは何と座っている向きと反対に進んでいくという、なんだかアドヴェンチャー要素が多く、ワクワクします。


私が定宿にしている宿が、秋田市から25㎞位離れた山の上にある国民宿舎で、周りにコンビニやスーパーもなく不便なこともあるのですが、素晴らしい宿です。
仕事をした後に、山道を移動していくので、大変といえば、大変ですが、私はこの宿が大好きなのです。


理由は二つあります。

1つ目は、私は出張が多いのですが、出来る限り人とは違うことを求めます。


違うことを体験できれば、何でもいいのです。

なんでいいけど、何か面白いなあーともう物を味わいたいのです。

その意味で行くとこの宿には遅くまで空いているプルーが常設されているのです。

昼間の利用は結構多いのですが、山の奥に泊まる人はほとんどおらず、ほぼ毎回独占で泳ぐことができるのです。


東京でもプールにはよく行きますが、とても込み合っていて、何となく自分のペースで泳げません。それがこの宿では、自分のペースで、自分のプールのように泳げます。


翌朝も仕事前にひと泳ぎすることもできます。

何とも言えないくらい、気分転換になります。

これはとても出張中にはありがたいのです。

2つ目は、温泉です。

プールで泳いだ後、しっかりとした温泉があるので、そこにも一人でゆっくりとつかることができるのです。


しかもここの魅力は露天風呂です。外には山奥なのですが、お風呂からは結構開けた視界が見えるように作ってあるのですが、それが土地と繋がっているので、より自然と密着しているように感じてリラックスできます。


天気がいい日などは、月明かりで森が奥まで見渡せます。


こんな魅力がある宿なので、秋田市からはたとえ25㎞離れていても、、楽しみがあるので胸躍らせながら帰るのです。

 ところが、ある日思わぬ経験をすることになりました。


宿に泊まった私は、山から秋田市へ向かって車で走っていると、側道に何か動くものを見たような気がしました。

後ろに車がいないことを確認し、

止まり、

バックミラーでのぞくと、

小さな子熊がタンポポを一生懸命触り遊んでいる様子が見えました。

胸に白い毛が見えるので、ツキノワグマの赤ん坊のようです。

この当時私は息子が産まれたばかりで、その赤ちゃん熊を抱っこしたくなり、じわりじわり車をバックしました。

あたりを見回し、少しだけおりて赤ちゃん熊に近づき始めたその瞬間、私の頭にあることが思いだされました。

もしかしたら、母クマが近くにいるかもしれないと思ったのです。

ごくごく当たり前のことなのですが、あまりに小熊が可愛すぎて、導かれるように近づいていました。

急に怖くなり恐る恐るそろりそろりと車に戻り、しばらく車から小熊の様子を見ていました。

小熊は飽きもせずのびのびとタンポポと戯れています。

かわいいのです。

野生の熊のこのようなシーン見れるのは、本当にないことなので、しばらく見ていました。

その後私は営業に行き、働いた後、また夜に暗闇の山道を戻ってホテルに帰りました。

道中ももしかしたら親熊が現れるかもしれないと思い、とにかく時々クラクションを鳴らしながら戻り、車も出来る限り、宿の入り口から近くに止め、夢中で走って帰りました。


宿に着き、フロントで今朝の小熊の件を話すと、実は朝方から多くの人から小熊を見たとの通報があり、警察が来る騒動になり親熊を探したがいないようで、町の人たちと共に小熊を山を返したそうです。


子熊の周りで音を鳴らし、皆で山奥まで導き帰したそうです。


そうか、秋田は熊が多いのかとその際に改めて感じました。

よく考えると、ニュースで人里あたりまで熊が最近降りてくるニュースはよく聞きます。

しかし、ニュースでいうくらいなので、ある程度珍しいことなのではと思っていました。

そこで、、『秋田 熊』で調べると、年間1300件も出ていたのでした。


今朝までプールや露天風呂が魅力で快適に過ごしていたのですが、急に怖くなってきたのです。

いずれにしてもせっかく泊まっているからと思い直し、プールで泳ぎ、そのあとお風呂に行きました。

ここで、私の中で怖さが出てきたのです。

いつもと同じように、お風呂には一人もいません。

勿論、露天風呂にも誰もいません。

しかし、先客として、熊が入っているかもしれないのです。

おとぎ話に出てくるような発想ですが、ここの露天風呂は森の中に少し開けた感じで作られているので、可能性はあると言えば十分にあるのです。


昨日までは一人で快適に入っていた露天風呂が、突然罰ゲームの会場のようになってしまったのです。

今日も一人しかいません。

露天風呂は森と繋がっています。

熊が来たらどうにかして逃げなければいけません。

そこらで、かさかさと音が聞こえたら、すたこらさっさぁととにかくうち風呂の方へ逃げるという行動を何度も取ることになってしまぅたのです。

人から見られると何をしているかわからない行動です。

お風呂に入る前はきょろきょろとあたりを見回し、お風呂には出入り口から一番近い位置に入り、物音がしたらとにかく、全力で入り口を通過し、ドアを閉める。

大変です。

快適さなど何もなくなり、とにかく露天風呂に少しの間はいり、あがりました。

内風呂につかりました。

この騒動があり、私は熟慮の末、定宿を秋田市内のホテルに移すことになりました。

それから2年経ちます。もう一度またあの露店風呂ある定宿に泊まりに行こうと思います。

こんなドキドキも私に与えてくれる秋田が私は大好きです。

秋田出張の際履いていたストッキングは、コットン ブラックです。

ただ勿論、熊との妄想であわてまくっている際には、何も履いていません。

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