いまさら聞けないシリーズ

腸について

 お腹の調子が悪くても、人に相談するのはなかなかためらいます。ひどい便秘や下痢は、元気がなくなる上、トイレの心配など日常生活にも支障をきたします。一方、日頃から便秘気味や下痢気味の人は、、深刻な病気と思わずに、市販薬を頻繁に服用している人もいます。

 腸は繊細で、ちょっとした体調の変化や精神的ストレスの影響も受けますが、自己判断で市販薬の服用を続けていると、重大な病気の発見が遅れることもあります。

 快腸は健康のもとで、体全体の健康管理にもつながります。軽い腹痛、便秘、下痢でも、症状が続いたり、便秘と下痢を繰り返す場合は、放置せずに医療機関に受診しましょう。


腸の構造と役割は?

 腸は消化管の胃と肛門の間の部分で、十二指腸から始まり、肛門まで全長約7~9mの管で、大きく小腸と大腸に分けられます。

 小腸は十二指腸、空腸、回腸の3つに分けられ、大腸は盲腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、直腸に分けられます。

 小腸では、胃でおかゆ状にされた食べ物から栄養と水分を吸収し、残りを大腸へ送ります。大腸は、さらに水分を吸収して食べ物のカスを便にして肛門へ送ります。

 腸は、煽動運動(腸管の筋肉の収縮が波のように伝わる運動)で食べたものを肛門へ送ります。何らかの原因で煽動運動が早まると、水分が吸収されずに下痢の症状が起こり、大腸に内容物が長く留まると、水分の吸収が過剰になって便秘を引き起こします。また、腸の周りには、リンパ節がたくさんあり、腸にトラブルが起こると全身の免疫機能にも影響します。


主な腸の病気は?

 腸の病気は、下痢、便秘、発熱、腹痛、吐き気、嘔吐など、多彩な症状が現れます。また、弁の色や形状にも注意し、受診の際は主治医に伝えましょう。主な腸の病気は以下の通りです。


十二指腸潰瘍

 十二指腸の粘膜に潰瘍が生じる病気です。しばしば胃潰瘍に併発して起こります。空腹時の腹痛、吐血、黒色弁などの症状が見られます。原因の一つは、過労や精神的ストレスですが、最近では、ヘリコバクター・ピロリ菌の関与も指摘されています。


感染性腸炎

 さまざまな微生物が感染して起こる腸炎です。代表的なものは、細菌(サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌O157 など)、ノロウイルスなどが腸に感染して起こる食中毒、風邪のロタウイルスによる腸炎などがあります。発熱、腹痛、嘔吐、下痢、血便などの症状が見られます。


炎症性腸疾患

 小腸や大腸に慢性的な炎症が起こる病気の総称で、代表的な疾患に「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」があります。若い人に多く、どちらも厚生労働省の特定疾患に指定されています。最近、新しい薬や治療方法が開発されています。


潰瘍性大腸炎

 大腸粘膜に炎症が起こり、ただれたり潰瘍ができる病気で、下痢、下血、血便などの症状がみられます。発熱や腹痛などを伴うこともあります。原因は、不明ですが、免疫異常、細菌やウイルスの関与などが疑われています。


クローン病

 小腸や大腸に炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる病気です。時に、潰瘍が深くなり、腸に穴があくことがあります。慢性の下痢、腹痛、発熱、貧血、体重減少などの症状がみられます。原因は不明ですが、免疫異常、食の欧米化などの関与が疑われています。


虫垂炎(盲腸炎)

 細菌感染など、さまざまな原因から虫垂に炎症が起こる病気で、「盲腸炎」とも呼ばれています。若い人に多く、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱などの症状がみられ、腹痛の初期はみぞおちやおへその周囲が痛み、徐々に右下腹部痛になっていくことがあります。進行すると腹膜炎をおこします。

診断は、血液検査に加えて、腹部CT検査、腹部エコー検査などが有用です。


鼠径ヘルニア(脱腸)

 お腹に力を入れた時などに、腸が鼠蹊部の欠損孔から皮下に飛び出してしまう病気で、「脱腸」とも呼ばれています。


大腸憩室症・大腸憩室炎

 大腸憩室症は、加齢などにより、大腸の壁の一部が袋状に飛び出す病気です。自覚症状がなく、大腸内視鏡検査や腹部CT検査、大腸憩室炎の発症などで発見されます。大腸憩室炎を起こすと、腹痛、発熱、血便、下血などの症状が現れ、時に虫垂炎との区別が難しいことがあります。


大腸ポリープ

 大腸の内側に突出するイボ状の腫瘤で、しばしば健康診断などの大腸内視鏡検査で発見されます。癌化する腫瘍性ポリープと、癌化しない非腫瘍性ポリープがありますが、どちらも発見次第切除するのが原則です。


過敏性腸症候群

 腸に炎症や潰瘍などの病気がないのに、腸の運動機能に異常が起こり、下痢や便秘を6カ月以上繰り返す病気です。下痢型、便秘型、混合(交代)型があり、腹痛、げっぷ、腹部飽満感、お腹が鳴る、自律神経失調症(頭痛、めまい、動悸、全神倦怠感、手足の冷えなど)、不安、抑うつなどの症状も伴うことがあります。原因は自律神経の異常、ストレス、不規則な生活、消化管ホルモン、免疫異常など、さまざま考えられています。


便秘症

 排便頻度や量が低下したために、大腸内に便が貯留し、腹部不快感を伴う状態で、3~4日以上便が出ない、便意があっても少ししか出ない、排便時に痛みを感じるなどの状態です。

 便秘が長く続くと、ガスや便がたまり、腹部膨満感、腹痛、頭痛、食欲不振などが起こります。腸の病気が原因のこともあります。


腸の主な検査は、便潜血検査、内視鏡検査、腹部エコー検査、腹部CT検査、腹部MRI検査などがあります。2007年、小腸用のカプセル内視鏡(超小型カメラを備えたカプセルで腸内を撮影する内視鏡)が保険適用されてから、これまで見られなかった小腸内部が見られるようになり、小腸の病気の早期発見や診断に期待されています。









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