KMS日記
80マイルと80キロ
みなさんこんにちは。
皆さんは、ちょっとしたことで、大きな間違いに繋がる経験をされたことはないですか?
私はアメリカにいる時に、とても面倒くさいことがあって、それはアメリカだけにほぼ存在する単位に関してです。
とにかく理解するのに苦労します。
例えば、毎日の体重チェックでも、毎回kgに対しても計算していかないといまいち実感がないのでkgへ解散したりとか、気温もいまいちピンときません。やはり慣れている度に計算したほうが体が納得します。
勿論アメリカに住んでいるんですから段々慣れてきて、気にせず過ごすようになるのですが、油断していると大きなミスを犯すことになります。
私は恥ずかしながら2つの大きなミスをしてしまいました。
1つ目は、シアトルからカナダのバンクーバーに行くときです。
何故だかわかりませんが、国境を超える際はなんとなくワクワクドキドキするものです。
ヨーロッパと違い、アメリカからカナダに行く際は国境の検問所で結構調べられます。
学生の時などはビザのチェックを念入りにされるのでドキドキします。
それでも2回3回とカナダに行くようになると、その新鮮さも薄れてきて、慣れてしまいます。
勿論チェックはしっかりされるため、緊張はするし、ドキドキするんですが、その後の対応が頭に入っているんで、油断して夜のレストランのことだとか、買い物のことだとか余計なことを考えながら、検問所の対応を待ちます。
そんなこんなで頭の容量をカナダでの観光用に使っていてしまうと、走ることにあまり注意がいかず思わぬことでやってしまいました。
シアトルから国境までは60マイル区域、国境からバンクーバーまでは90キロ区域です。
勿論ハイウェイです。
60マイルは約90キロくらいです。
そのため、私はシアトルから国境までは60マイルのスピードで北上していました。それから国境を越えて標識を何気なくチェックして90と書いてあるので、カナダは緩いなあと思い、90マイルまでスピードを出し走ってしまったのです。勿論90の意味は90キロです。しかし私は120キロのスピードで走っていたのです。
そうして走っていた私は警察に捕まってしまいました。
正直なぜ捕まったのかも分からず質問すると、警察からはよくあることだよと笑って言われました。
勿論、全面的に私が悪いのですが、せめて標識には、90だけではなく『90KM!』位しっかり書いてもらわないと、間違いは起こると思います。私が悪いのですが。
同じような経験でもう一つあります。
シアトルには富士山があります。タコマ富士ともいわれる、マウントレーニア―です。
シアトルからは特に冬場に見ると、本当に富士山そっくりで、いい景色です。
そんなマウントレーニアーに登らないかと誘われました。なかなかやる経験でもないし是非一緒に登りたいと即答しました。
その誘いは、頑張って車で行けるところまで行ってそこから皆で登ろうという話でした。
どんな格好をしていくのかとか、いろいろ相談して本格的な登山だということは理解していたのですが、肝心な話を確認していなかったのです。
標高に関してです。
今ほどインターネットが発達していなかぅたので、調べることが簡単でなく、本屋に行ってマウントレーニア―の標高について調べると、14410と書いてあります。
勝手にそれを見た私は、あー1441メートルくらいかーと思いこみ、途中まで車でかなり行けるって言ってたし、九州でいうと九重位かなあなどと思い、翌日参加したのです。
当たり前ながらアメリカの単位はフィートですので、14410フィートであり、4392メートルもあり、日本の富士山よりも高い山なのです。
しかし私は1441メートルの山に登るつもりで参加しています。
参加者の恰好や山登りのスピード、その真剣さがすごくて、途中アメリカ人は山登りはやたらストイックだなあと思いはしたんですが、それでも黙々とついていきながら、あまりにも長時間登るんで聞くと、今日は今から宿泊して、明日の朝アタックだと言われるのです。
私は勿論日帰りで1441メートルの山に登って、夕方頃下山してゆっくりと温泉につかりながらの民宿でいっぱいみたいな感じでいたら、現実は全然違ったのです。
夜テントでともに寝る友達に確認し、その山の本当の高さをしり、計算したら富士山よりもはるかに高い山に気軽に上っていたことに大きく落ち込むのでした。
ここで私は思いました。
アメリカの単位は本当に分かりにくい。
世界共通にしてもらいたいと。
余談ですが、私は日本での学生時代にも、屋久島に行き、止まっていたペンションのオーナーさんが折角来たんだから縄文杉でも見てくればいいよと言われ、そのオーナーさんがちょいと裏山に登ってくれば位の感じだったので、半そで短パン、草履のウルトララフな格好で、往復9時間くらいの山登りをしたことがあります。
勿論死ぬほど疲れた登山でしたし、途中で登山客に飲み物や、食料を分けていただき、土砂降りの雨で、Tシャツ、短パンは海パンのようになり、夏なのにガタガタと震え登頂しました。文字通りそのような状況で見た縄文杉は神々しく、天にも昇るような気持でした。
全く成長していないと強くアメリカで反省しました。
この時はSIGVARISストッキングは履いていませんでした。
きっとSIGVARISのストッキングを履いて登山していたら、もっと強いメンタルで登れたと思います。
次にチャレンジする際は、SIGVARIS SHADESを履いて登りたいと思います。勿論履き替えようも2足は持っていこうと思います。
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